心が大きく揺さぶられるような重いものではなくて、観た後に何となくハッピーな気分になってる、そんな映画をでチョイスしました。なお、個人の偏見に満ちた見解により、クリスマスのシーンが出てこないものもありますのでご容赦くださいませ。
王道ラブストーリー、「ホリデイ」は何回も観たくなる。
映画には、主演女優と助演女優がいる。君は間違いなく主演女優だ。にもかかわらず、まるで脇役のように振舞っている。
4人の男女が繰り広げるラブストーリーと言ってしまえばそれまで…しかしこの物語の魅力は、失恋した女性二人が、お互いの家を交換し休暇を過ごすこと。
住む家を交換するって、他人の生活をするというか、何だか人生を交換するみたいな感じしませんか?またその家というのが、ロンドン郊外のまるで絵本のようなコテージとロサンゼルスのプールつき豪邸なんですよ!どっちにも住んでみたいわ~。
それで、家に付随する周りの人たちとの交流が、彼女たちに変化をもたらすわけですよ。この映画は、何回でも見たくなる部類のものです。音楽はハンス・ジマー、人気がありホリディのサントラもあります。クリスマスに大人が楽しめる一押し映画です。
新しい年に、「ライフ」で心新たに。
世界を見よう。危険でも立ち向かおう。壁の裏側をのぞこう。もっと近づこう。もっとお互いを知ろう。そして感じよう。それが人生の目的だから。ーLife誌(アメリカの実在した雑誌)のスローガンー
主人公のウォルターはこのライフ誌のネガ管理部で働く、真面目なサラリーマン。彼の空想壁がいきなり映像化されるあたり、かなり振り回されますが、どこかで見た映画の場面?というのがまた一興、ぜひ何の映画の場面だったか考えてみてください。
ウォルター役にベン・ステイラー、吹き替えが岡村隆史の関西弁なのは、少し違和感があるような気がするけれど、主題歌ホセ・ゴンザレス「Step Out」、デビット・ボーイ「Space Oddity」の音楽がとても魅力的です。
失ったネガを探すため、ウォルターは空想ではなく、現実の冒険に出かけます。そして探し物は意外なところに…。
”美しいものは、目立ちたがらない”と、カメラマンのショーンは幻のユキヒョウを撮りにきたのにシャッターを押さない。本当に美しい瞬間は見ているだけなのだと。
はたして失われたネガに映っていたものは?そしてライフ誌最終号の表紙へ。勇気をだして踏み出そう、意味のある本当の人生へと、そんなポジティブな気分になれる映画。
希望を持つことが道を開く、「トスカーナの休日」。
アルプスの山中の険しい峠に、ウィーンとベニスを結ぶ鉄道が敷かれた。列車が走るずっと前に線路だけが作られたんです。いつか列車が通るのを信じて。
離婚によって深く傷ついた作家フランシス。友人にトスカーナの旅をプレゼントされ、旅先で古い家を衝動的に買ってしまいます。大きな家にたった一人、料理を作る相手もいないと嘆くフランシス。家を買ったのは、家族が欲しかったからだし、ここで結婚式を挙げたかったからでした。
40過ぎの女性が、ジタバタしながらも、小さな希望を胸に前に進もうとする姿に共感しながらも、フランシス役には、いくつになっても美貌の人、ダイアン・レインはちょっとずるいじゃないかとぼやきつつ、オリーブ畑、コルトーナの美しい街並み、クリスマスやお祭りなど見どころもいっぱいで、ちょっとイタリアに行った気分になれるあたり大変満足です。
そして最後はこういう落ちになるのか、なるほど、いい映画です。
フィンランドの「かもめ食堂」で、おにぎりと焼き鮭とシナモンロールが食べたい。
やりたくないことは、やらないだけなんです。
フィンランドが舞台だからといって、この映画にサンタクロースはでてきません。クリスマスのクの字もありません。でも、まったりとほっこりでは、他の追随を許さずダントツです。クスッもあります。よだれも出るかもしれません。
音楽は最小限、料理の音がたまりません!音で匂います。ストーリーがないようで、あります。
かもめ食堂に集う人の人生も様々で、深そうです。大変な人もいますが、大変なことが深刻にはなりません。不思議と面白くなってしまいます。
ある意味ファンタジー、独特の世界に連れていかれます。出演は小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ、個性的な俳優さんぞろいで、気持ちもほぐれて肩こりもほぐれそうな映画です。
「大停電の夜に」ろうそくの灯りが導く。
あなたに幸せが訪れますように。
クリスマスに、都市部で大規模停電なんか起きたら、いったいどうなるのでしょう?そんなあちこちで混乱が起きる中、12人の登場人物の人生が交錯し、その暗闇の中でそれぞれが抱えている秘密が明るみに出されていきます。
暗いほうが人は正直になれるものなのかもしれませんね。停電の中、路地裏のろうそく屋さんの灯だけが、傷つき、迷った人々を温かく迎え入れます。
こんがらかった糸は見える化することでほどかれる、一見悪いことのように見えて、結果良いことになるみたいな映画です。ちなみに、2003年ニューヨークで実際に起きた、大停電にインスパイアされて創りだされたストーリーだそうですよ。
「エバンオールマイティー」は子どもと一緒に楽しめる。
忍耐をと祈れば、神は忍耐をくれるか?それとも忍耐のチャンスをくれるか?勇気をと祈れば勇気を?それとも勇気のチャンスを?もし家族の絆をと祈れば神はあたたかい温もりをくれるか?それとも、愛し合うチャンスを?
神様なんか信じちゃいないと、のたまいながらも、いざとなると神様助けて~!となる私。この映画はコメディーで大笑いポイントもいくつか用意され、動物もいっぱい出てきます。だって神様から箱舟を造れって、お告げがあるんだもの!
主人公のエバンは、政治家となった暁に、神様に「世界を変える力をお貸しください。」と祈ります。翌日、モーガン・フリーマン扮する神様が現れ、箱舟をつくりなさいと言われます。まったく信じようとせず、ひたすら抵抗するエバンにちょっとユニークな災難がふりかかります。お戯れが過ぎる神様の粋なはからいに笑い、エバンにちょっと同情しながら、私自身、神様にお願いする時には、よ~く考えてからすることにしようと思うのでした。
神様は願いを叶えるチャンスをくれるんです、お金持ちになりたいと願ったら、アラジンのランプの精のようにお金持ちにしてくれるのではありません。お金持ちになれるチャンスをくれるんですよ。日本では公開されず、あまり知られていない映画ですが、ぜひ子どもたちと一緒に観てほしいです。
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