年明けから始まったソフトバンクのCMに、白いポメラニアンが登場し、話題となっています。まるで天使のように可愛い風貌とは違って、腹黒いつぶやきが実に小悪魔的で、お父さん犬が「怪しいぞ!」などと吠えて警告するのですが、誰も相手にしてくれません。白戸家はいったいどうなっていくのか、続きが楽しみですね。
ポメラニアンってどんな犬?
ポメラニアンは、北方ツンドラ地帯でソリを引く犬たちの末裔で、サモエドなどを祖先に持つスピッツグループに属しています。犬種名の「ポメラニアン」は北ドイツのポメラニアン地方にちなんだ名前で、当時の犬は14㎏もあったと言います。
1870年にドイツからイギリスに渡り、スピッツ・ドッグの名で公認されました。1888年、ビクトリア女王がウィンザー城内で飼っていた、マルコという雄のポメラニアンも5.9㎏あったということです。その後どんどん小型化が進み、現在では1.8~3㎏の買い物袋に入ってしまうぐらいのサイズとなりました。
陽気で遊び好きな性格
個々で性格は違いますが、そもそもポメラニアンは、シベリアなどでソリを引いていたサモエドが祖先。小さいながら勇敢で根性もあり、指示されたこともよく理解する賢さをもった犬です。可愛いからといって溺愛、甘やかしてしまうと、本来は良い性質であったものが裏目に出て、言うことはきかなし、気に入らないと咬むなど、わがままで困った犬になってしまいます。
我が家のポメ殿などは好奇心旺盛で、飼い主が何かやってるとすぐに首を突っ込んできます。何楽しそうなことやってるの?と自分も参加してきます。シャットアウトしても、根気強く邪魔をし、なかなかあきらめてくれません。しょうがないなと飼い主は遊んであげる。
こうしてまんまとポメラニアンのペースにのせられるというわけです。叱ってもしょんぼりするのはその場だけ、次の瞬間にはケロッとしています。本当に反省しているのか疑いたくなります。(笑)
ポメラニアンに多いとされる病気
犬種にごとに多い病気があるといいます。ポメラニアンで多いとされるのは、膝蓋骨脱臼、気管虚脱、心臓弁膜症、ポメラニアン脱毛、流涙症などがあります。ちなみに我が家のポメラニアンは現在8歳で、膝蓋骨脱臼と、膠原病と、心臓弁膜症(僧帽弁閉鎖不全症)を発症しています。心臓弁膜症まだ初期で、薬はまだ1種類ですが、膠原病治療だけでも、月に3万はかかります。
可愛いだけで飼ってはいけない
見かけの可愛さから、思わず家に連れ帰りたくなるポメラニアンですが、ちょっと待ってください。長毛な犬は毛玉もできやすく、こまめにブラッシングしてやらねばならないし、抜け毛も多いです。物音に敏感で吠えやすかったり、足も細いので階段などの段差も注意です。本人は楽観的なので、いける、と思って危険な高さでも平気で飛び降りようとします。
愛らしく、陽気なポメラニアンとの生活は楽しいですが、飼い主との相性や環境、かかりやすい病気など、最後まで面倒をみてあげられるかどうかをよく考えて飼われることをおすすめします。
もしも白ポメブームが到来したら
以前、獣医さんから、流行する犬種には疾患が多くなると聞いたことがあります。流行により乱雑な交配の可能性が増えるからです。○○日間安心保証とかの裏で、保証できないような疾患を持って生まれてきた子達はいったいどうなっているのでしょうか?
生きているものを、まるでコンビニのお弁当のように廃棄することはできません。信頼できるブリーダーさんを探し、生まれるのを待つぐらいの気持ちで、購入することが大切だと思います。
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