ティザーヌインフュージョン(tisane-infusion)は、名古屋、栄、テレビ塔の東側にある本物志向な雑貨屋さんです。1Fにはフラワーノリタケというお洒落なお花屋さんがあり、その7Fにこのお店はあります。
目印は、借りぐらしのアリエッティの家(フラワーノリタケ)
ビルの中に、突然森が口を開いています。この異世界感に、通り過ぎそうになる足が思わず止まります。まるでアリエッティが棲んでいそう。
フラワーノリタケさんのエントランスは大きくないものの、インパクトが半端じゃないです。覗きこむと、奥に長く続く通路に吸い込まれます。
空気が濃いというか、植物園の温室にいるかのようです。さらに奥に進むと生花のスペース。花弁がフリンジのチューリップや、八重咲クレマチス、F&Gローズ?みたいなアプリコット色のバラなど、花の品ぞろえも豊富です。さすがセンスに定評があるお花屋さんですね。
ティザーヌインフュージョンはフランス語で薬湯のニュアンス。
7Fへの入口は、フラワーノリタケの向かって右隣にありました。ここを入ると左側に上り階段、もう少し奥に行くとエレベーターがあります。
ドアが開くと、そこはフランス。
エレベーターのドアが開いたら、いきなりフランスの片田舎に来たのかと思いました。階段も石畳のようになっていて、ヨーロッパの建物の中にいるかのようです。
時の香りに包まれる。
店内には、古今東西の選び抜かれた雑貨が並んでいます。使い込まれた味わいのある古い道具類、よくあるアンティーク風な雑貨とは違い、その表情には使っていた人の歴史がきざまれています。
清水由里子さんの器。
目的の清水由里子さんのお皿です。名東区のアオイクカフェでこのお皿に一目ぼれしました。気持ちを抑えきれずお店の方にたずねると、ここの奥様が焼かれたお皿とのこと。在庫がなかったので、また作った時に連絡をもらうことにしていました。
本当に良い器は、料理の名脇役。
以前、火が美しく見える暖炉を作る、と言っていたロートアイアンの作家さんに出会ったことがありますが、清水由里子さんの器を見ていると、特別料理好きでもない私ですら、どんな料理をのせようかとわくわくしてきます。
お皿がすでに美味しそうなんですよ。白いお皿は、その質感がケーキの生クリーム、グレーのお皿は、タルトのサクっとした生地を連想してしまうんです。シンプルで決して料理の邪魔をしないし、愛情がわくお皿です。
帰りに買ったローソンのフレンチクルーラーをのせてみた。
フレンチクルーラー以外にも、同じくローソンのシナモンロール、ベリーとホワイトチョコレートのスコーンも買ってみました。このお皿に乗せると、どれもコンビニスイーツとは思えない風格です。
近所の洋菓子店のケーキをのせてみた。
後日、いちごのタルトとショートケーキものせてみました。まずはこのお皿にのっけてみないと気がすまない病になっています。スイーツだけでなく、キャロットサラダとか、キッシュ、和食のメニューにも使えそうです。
作家ものの器は、その人にしか作れないたった一つの物。今この時の出会いはまさにご縁です。そそっかしい私ですが、大切に丁寧に使えば、いつかは本物のアンティークにできるかもしれないと思っています。
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