日陰でバラ育て。無農薬でも咲く病気に強いバラ。

東の日陰でバラ育て、南の日陰でバラ育て、北の壁面でバラ育て。無農薬でバラを育てていつの間にか10年。病気に強くて日陰にも強いバラを中心に、咲いたバラをご紹介します。




北側壁面で咲くバラ

北側は幸い開けた場所にあり、朝日と夕日が当たる時期で2時間づつの計4時間ほど。ここには日陰に強い一季咲きのバラを中心に植えています。フランソワジュランビルバロンジロードランメアリーローズです。ちなみにうちの北側は、うどん粉病が毎年発生する地域です。

フランソワジュランビル

中香・中輪・一季咲き・つるバラ・強い

地植えしたら果てしなく伸びていくつるバラ。一季咲きならではの伸長力を発揮してあっという間に5メートル越え。北壁一面に咲きました。しかもこの花付きは十分な満足度です。うどん粉病に少しなることもありますが、そんなの全然気にしてないないみたいです。オールドローズのランブラーローズ系は一季咲きだけど、丈夫で日陰でも花付きが素晴らしいものがあります。

バロンジロードラン

中香・中大輪・返り咲き・つるバラ

バロンジロードランはややご機嫌とりが難しいバラなのかなと思っています。でも花はとても魅力的。高貴な赤い花弁のふちは白いラインが入り、ガラス細工のような繊細さです。咲き進むと紫がかっていくのも素敵です。うちの北壁でも咲いてはくれますが花付きは今一つ。しかも返り咲きなのに春しか咲きません。

メアリーローズ

強香・中大輪・繰り返し咲き・シュラブ・強い

メアリーローズは、北側で繰り返し咲く強いバラ。この日当たりなのにでどうしてそこまで咲くの?というぐらい花をつけます。しかも秋まで繰り返し咲き、晩秋までつぼみをつけていました。うどんこ病、黒星病にもかかるけれど負けません。香りよし、花よしの優秀なバラ。

東側で咲くバラ

東側はバラに最適のはずですが、隣に建物があり、隙間から差し込む光が合わせて4時間ぐらいあるかな?という場所です。こちらも日陰に強いバラを選び植えています。ブラッシュノアゼットルイーズオディエ、原種の名前のわからないバラを植えています。

ブラッシュノアゼット

小輪・中香・四季咲き・シュラブ・強い

オールドローズのブラッシュノアゼットは小輪ですが、密集した房咲きになり花数も多い、香りもいい。どちらかというと引き立て役のバラですが、可憐なお花とは裏腹にとても丈夫です。こちらもじつは何年か前にカミキリにやられました。根元からのシュートが何本か出ていたので、助かったと思うのだけれど、運がよかったです。日の当たる上のほうに伸びたら繰り返しよく咲くようになりました。

ルイーズオディエ

強香・中大輪・返り咲き・つるバラ

ルイーズオディエも日陰に強いかなと植えたのですが、うちではあまり生育が良くないです。毎年花は咲くけれど、春にしか咲きません。しかも木が年々小さくなってるような。

原種のバラ

オープンガーデンに行った時にいただいた名前のわからないバラ。めちゃめちゃ丈夫。一季咲きでよく伸びるから、毎年花が終わるとスパンと短く切ってしまうのですが、根が地中をはって1メートルぐらい離れた場所にシュートをぬっと出していてびっくり!虫にもほとんどやられないし、うどん粉にも黒点にもなったところを見たことがない。あなた様は本当にバラですがとおたずねしてるぐらいです。でも満開になったらきれいでなかなか見ごたえあるんですよ。

最も日当たりが悪い場所に植えてますが、花がたくさんついて風景をつくってくれてます。名前がわかるとよいのですが。

【追記】後にネットで見つけたのですが、トキンイバラという植物ではないかと思います。以下のサイトを参考にしました。

キイチゴ属の木は、花よりも果実に心が動く場合が多いが、本種は大輪の八重の白い花が売りである。雄蘂・雌しべが無く、残念ながら実は出来ない。中国南西部原産で、宝永年間(1700年代初め)に日本に入ってきた。従って、日本で野生種を見ることはない。地下茎による繁殖力が強いので、庭に植えると大変になることがある。
花は5月に咲き、よく目立つので観賞用に売られている。学名はRubus rosifoliusで、バラ科キイチゴ属の落葉低木である。別名をボタンイバラとも言う。

 

南側の日陰で咲くバラ

南側には建物がせまっていて、お昼の2時間ぐらいの日照です。マダムアルフレットキャリエールがいます。

マダムアルフレットキャリエール

中香・中輪・繰り返し咲き・つるバラ・強い

マダムアルフレットキャリエールはふんわりとドラマチック咲くバラで、とても丈夫です。中庭の窓を開けるとマダムの良い香りが入ってきます。大きくなるつるバラなので、年々日当たりのいい上へと登っていってしまいました。

日陰で無農薬バラ育て

昔はバラを無農薬でなんて無理と言われていたけれど、時代の流れか無農薬でバラを育てたい人が増えてきて、最近では病気に強いバラ増えてきました。しかしそういう強いバラを選んでも、日当たりが悪い、狭くて風通しの悪い場所となると、葉っぱは穴だらけ、黒星病やうどんこ病のてんこもりで、なかなか思うようには咲かない。木酢、米ぬか、ニーム、カニ殻、いろいろ試行錯誤しながら10年たち、まぁ無農薬なんだから、花が1輪でも見られたら良しとするかと、聖なるあきらめゾーンに入った今年、何がおこったのかものすごく咲いたんです。この環境にバラが適応したのでしょうか。

我が家での日陰のバラ選びのポイントは、病気に強い、耐陰性がある、花付きが良いの3つです。日陰だと花付きが悪くなるので、もりもり咲くのを選ぶとそこそこの花付きで楽しめます。無農薬なのでバラの害虫は、虫が出てくる春の初めごろからは毎日パトロール。ひとつひとつ手で捕まえます。

また、日陰では日向よりもカミキリムシの被害にもあいやすいのではないかと、ひそかに思っているんです。これからの季節、成虫がやってきて卵を幹に産み付け、生まれた幼虫が木の内部を食べてしまいます。バラがいきなり枯れるという原因のことが度々ありました。去年からは予防で、木部にテッポウムシ予防樹脂フィルムを塗ることにしました。効果があるんじゃないと期待しています。

ネキリ虫も鉢で育てていると困る虫です。根元がぐらぐらする、なんか元気ない、そう思って鉢をひっくり返すと虫がごろごろなんてことも。今年は厚手のヤシマットを鉢のサイズに敷き詰めてガードしてみました。

ー【追記】ー

テッポウムシ予防樹脂フィルムは、塗り損ねた根元の裏側部分から侵入されました。あれほど元気のよかったメアリーローズが被害に...。ヤシマットは、自由過ぎるバラの根元に隙間なく敷くのは難しく、棘の攻撃にもめげず頑張ったかいもなくあっさり侵入されていました。結局侵入できる隙間を見つけて虫は入っちゃうんだなぁ、いやいや完璧に施工できなかった自分のせいでしょ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)