長野県大桑村に、阿寺(あてら)渓谷はあります。まるで青い宝石のようなその川の流れは、いつの頃からか、アテラ・ブルーと呼ばれていて、秋、紅葉とのコラボで天然の極彩色世界となります。
極彩色の世界を歩く。
長野県大桑村観光サイトの紅葉情報をもとに、2016年11月3日に訪れました。今年は、色づくのが遅めのようです。
クリムゾン、カーマインレッド、バーミリオン、イエローオーカー、レモンイエロー、ビリジアン、オリーブグリーン。様々な木々の、色の変化が美しい。アテラ・ブルーと呼ばれる独特の緑味の青とのコラボで色彩の渦です。
雑木の庭で人気の、コハウチワカエデ、赤い紅葉が鮮やか。すっとした立ち姿が美人です。赤い紅葉では他に、マルバノキやアカヤシオ。黄色ではシロモジなどを見かけました。
アテラ・ブルーに吸い込まれる。
アテラ・ブルーと呼ばれる青は、エメラルドだったり、ターコイズだったり、光や深さ、川底の石の色によっても変化するようです。半端じゃない透明度が、全く深さを感じさせません。
水というよりも、青いゼリーのよう、スプーンですくって食べたい衝動に駆られる。
波立つ水面と、川底の石が、キラキラして青い宝石のようにも見える。
見どころ
千畳岩
森林鉄道跡
狸ヶ淵
遊歩道手前の駐車場
黄色の紅葉はシロモジ。葉に恐竜の足跡みたいに、三つの切れ込みがあります。
六段の滝
赤い葉は、たぶんアカヤシオではないかと思います。ツツジ科で春にはピンクの可愛い花が咲きます。
マルバノキが、深い赤に染まっていました。丸い葉と、線の細い幹がつくっている空間が美しい木。
熊ヶ淵
この淵では時々、熊の親子がやって来て遊んでいるそうです。
吉報の滝
トレッキングにピッタリ。
日ごろの運動不足を解消すべく、紅葉を楽しみ、山の空気を吸いながら歩くのに丁度良いです。街なかを歩くより断然気持ちがいい。道も整備されていて歩きやすく、途中の山側ルートの遊歩道以外は舗装されています。
駐車場は入口と遊歩道手前にあり、入口から遊歩道までが3.5km、キャンプ場までは歩けば6.3kmの道のりです。約2時間のコースと書かれていましたが、山道でくねくねの登りなのと、道草くうのとで、時間に余裕を持ったほうが良さそう。
健康のために、毎日6000歩は歩くと良いらしいのですが、私の身長なら、阿寺入口から遊歩道まで歩く距離ぐらいかな。家の隣が阿寺渓谷だったら、ものぐさな私でも1時間ぐらい歩けるかも。
阿寺渓谷は長野県ですが、中山道の木曽の宿場町、妻籠からもほど近い場所にあり、キャンプ場もあるので、夏は川遊びに訪れる人で、人気が高まっているのだそうです。
なお熊さんの生活域なので、トラブルにならないように、熊よけの鈴などを持っていくのがおすすめ、こちらがお邪魔させてもらっている気持ちを忘れずにね。!(^^)!
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