コロナ禍、陰々滅滅の気分も吹き飛ぶ絶景に出会った。夜中の153号を走り、零下7度の明け方近く、たどり着いたのは面の木園地呼ばれる超マイナーな場所。愛知県民といえどアウトドアに興味のない人はあまりご存じないのではないだろうか。



2021年1月4日午前7時01分、日の出を待つ。

道の駅どんぐりの里いなぶでトイレ休憩をとり、その先257号を右折して茶臼山高原道路に入る。(手前の面の木園地に直接つながる道は、冬季通行止めだったので。)茶臼山高原スキー場までは、その後トイレはありません。

駐車場から5分とかからない場所だから大丈夫と、靴はスリーシーズン用の登山靴はいたが、それは次第に後悔することに。厚手の靴下を履いてきたのに、カメラを向けてじっと日の出を待っていると、かじかんで指先がじんじん痛い。

いい加減足の感覚がマヒしてきた頃、ゆっくりと日が昇ってくる。遠くの星から届く光がどんだけすごいパワーなんだって思う。お日様よ、ありがとう!

明け方の山はピンク色に染まって、桜の花が咲いてるようだ。

霧氷の森を散歩する。

日が昇ったので、あたりを少し散策することに。

森の中は静かで、時々バサッと上から雪が落ちてくる。粉になって、さらさらと、きらきらと舞う。

動物の足跡を発見!雪の上だと活動記録ははっきり残るね。意外と人間の登山道も利用されていることもわかったりする。

さっきより明るくなってきた。凍った枝が飴細工のように見える。まるで人工物みたいに。

儚くも溶けていく雪の花。

本日は晴天、霧氷のついた枝が白いレースとなって青空に輝いている。

それが気温が上がるとともに、しずくとなって溶けはじめる。

夜明けから早朝にかけて、ほんの僅かな間だけ咲く雪の花。

霧氷が見られるのは運だったりするけれど、氷点下で風が強く吹いて湿気が多いという条件でみられるという。しかも早朝じゃないと日に照らされて溶けてしまうという儚さだ。

面の木園地で、気象条件がそろうと見られる霧氷。冬はスキーで訪れるのが一般的な茶臼山高原だが、新たな魅力を発見した日だった。

 

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