たいやきむらさきやさんでは、一匹ずつ焼く天然ものと呼ばれるたい焼きが食べられます。餡が皮の上からうっすらと透けて見えるほど薄皮です。
一匹焼きの天然たい焼き。
たい焼きには、天然と養殖があります。簡単にいうと、天然とは一匹ずつ型に入れて焼くのもののことをいい、養殖とは焼き型に生地を流し込んで、いっぺんに10匹ほど焼けるもののことだそう。縁日や、スーパーで普通に見かけるのはこちらの方。
むらさきやさんの厨房からは、重い鋳物でできた焼き型をゆする音が、常に聞こえてきます。一匹ずつ焼くので手間も時間もかかりますが、この薄い皮とこんがり焼けた香ばしい香りは、天然ならではの味。この日も、この味を求め訪れる人は、後を絶ちませんでした。
大量に焼ける養殖ものとは違い、効率も悪く、技術もいるのに一匹90円。しかも中の餡子がとにかく美味しいんですよ。甘さも控えめです。
実はかき氷も侮れません。
いつも店内ですぐ食べるたい焼きは、今回は持ち帰ることに。秋だというのにちょっと暑かったので、かき氷を注文しました。
せっかくなので、餡子の入った宇治金時を注文。氷は細かくてふんわりしていて、サッと口の中で溶けます。かかっているお抹茶は、グリーンティみたいなお味。そして氷の中を掘り進むと、閉じ込められていた餡子に遭遇。ひと口食べ、やっぱりここの餡子は何かが違う、甘さがツンとこないので、いくらでも食べちゃいそう。
昨今はインスタ映え重視で、主に1000円以上の高級かき氷が流行していますが、昔ながらのこの庶民的なお値段とお味、満足感高いです。
おじいちゃんの手作りの庭。
お店には、手作りの憩いのお庭があります。かき氷やたい焼きは、店内でも食べられますが、これからの季節、お天気のいい日には外でいただくのも気持ちがいいですよね。
数カ所にベンチや椅子があり、ブランコまであるんですよ。
水が引き入れられていて、メダカがすいすい泳ぐ、小川もつくられていました。夏には、お客さんが持ってきてくれた源氏蛍が放されていたそうです。蛍の育つ環境にあってるだろうと持って来てくれたのだとか。
お持ち帰りならトースターで温めるのがおススメ。
持ち帰る間に蒸れてしまって、少しフニャフニャになってしまったたい焼き。残念と思うなかれ、トースターで2分ぐらい加熱すると、皮がパリパリに復活します。中もアツアツです。
どうでしょう、最中みたいにこの薄い皮!中にはしっぽの先まで餡がしっかり入っているものもありました。
餡子や生地が無くなり次第、お店は終了してしまうので、休日などは予約した方が無難ですよ。
- たいやき むらさきや
- 住所:愛知県豊明市沓掛町勅使8-394
- 電話:0562-95-3448
- 営業時間:10:00~売切れ迄
- 定休日:月曜・火曜 祝日の場合営業 8月は火曜営業
- タバコ:完全禁煙
- 最寄り駅:徳重駅から2,288m
- 駐車場:有、前に7台 店舗裏にも有
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