伊勢神宮から、それぞれ西と東に南下したところに、瀧原宮(たきはらのみや)と伊雑宮(いざわのみや)という神社があります。天照大御神の御魂がお祀りされており、参拝後には、名物伊勢うどんを食べ、日帰りしました。
光芒の瀧原宮(たきはらのみや)へ参拝。
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朝5時半ごろ名古屋を出て、瀧原宮に到着したのは、7時ごろだったでしょうか。既にお参りを済ませた参拝客に、一人、二人すれ違うこともありましたが、ほとんど誰もいない静かな参道には、早朝の清々しい空気が満ちていました。
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ざくざくと、自分の足音が響く神社の杜には、朝靄?木立の間を光の白いすじがいくつも落ちています。その様子が神々しくて、自然と謙虚な気持ちになってきます。
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何かに見られているような、もののけ姫でいう木霊みたいなものが、もしかしたらいっぱいいるかのような、そんな気配を感じながら進みます。
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少し歩くと、切り株が光って見える場所が!もしやかぐや姫では?でもあれは竹だったでしょ。
どうやら差し込んだ光が切り株に生えた苔に当たっているみたい。近づくと、アシナガバチがせわしなく出入りしています。裏側に巣があるようです。刺激しないようにそっと写真を撮らせてもらいました。
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途中、手水舎(ちょうずや)もありましたが、御手洗場の→があったのでそちらに向かいます。
階段を下りていくと、川面にたくさんの光のすじが落ちる、神々しいかぎりの風景が!息を吸うのを忘れ、棒立ちになっていました。このせせらぎに手を入れるのは、少々気後れする。まごつきながらも、えいっ、と手を入れると、冷たくて透き通った水が洗っていきます。とてもいい気もち。
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清らかな流れで、心まで清められ、降りてきた階段とは別の石畳を登り、参道へと戻ります。
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白い石が敷き詰められたお社が見えてきました。
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4つある御拝殿には参拝する順序があって、瀧原宮→瀧原竝宮→若宮神社→長由介神社との立札通りにお参りします。
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順番に巡り、お願い事ではなく、只々感謝を申し上げます。
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駐車場は、瀧原宮の手前にも数台ありますが、この木つつ木館のスペースが広いし、後でお土産を見に寄ろうと思って駐車させてもらいました。しかし早朝過ぎてまだ開店前。店内では名物伊勢うどんも食べられるとのことです。
伊雑宮(いざわのみや)いぞうぐうとも呼ばれる。
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瀧原宮から、1時間ほどかかって、伊雑宮に詣でます。
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手水舎の周りで飛び回っている黒いチョウチョがいました。まかれた水で吸水中。黒いビロードのような翅と目立つ白い紋、調べたらモンキアゲハのようでした。
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伊雑宮のシンボル、巾着楠。本当に巾着袋みたいな形で、しかも大きい。なんでこのように成長したのでしょうか。太古のエネルギーがここに充填されていそう、不思議。
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絶対に入ってはいけない池、勾玉池です。まるで「蟲師」に出てくるギンコの池みたいです。鯉も棲んでいるんです。ちょっと怖いような神秘的で怪しい雰囲気。
ちなみに、伊雑宮の原生林は一般の人が立ち入れない場所となっていて、より深淵な感じがします。そんな場所が世の中にあるって、なんかいい。
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毎年6月に御田植祭が行われる御神田。
一面に広がる田んぼには、空気に高い音が響いているような、そんな気がしてしばらく眺めていると、眩しすぎて目の奥が痛くなりました。
伊勢うどん山口屋
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伊雑宮の帰りに、お昼にはまだ早い時間だったのですが、伊勢神宮外宮近くの山口屋さんで、伊勢うどんを食べることにしました。
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開店早々に入るお客はまだ少なくて、もう一組あるぐらい。
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伊勢うどんにあられが入った伊勢じまんが新名物とありましたが、ここはシンプルに伊勢うどんでいきます。
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黒いおつゆがいかにも辛そうで塩分濃いめかと思いきや、意外にそうではなく、甘辛で、色ほど醤油味が濃くないです。麺は柔らか、舌で押し潰すことができるぐらいです。これは好みが分かれるかも。他の店舗でも同じようなのかな?チャンスがあれば食べ比べてみたいです。
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かき氷もありました。ビジュアルは今時のインスタ映えではないですが、氷も細かくて普通に美味しいと、みぞれ金時を食べながら、うちのおばあちゃんは満足そうでした。
伊勢の遙宮(とおのみや)
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瀧原宮と伊雑宮は、古くから「遙宮」として崇め敬われてきたいうことです。昨今では、伊勢神宮の本宮は、「内宮」ではなく本当は「伊雑宮」だとか、六芒星の紋章が刻まれた灯篭などで、ユダヤとの関係が噂されたり、訪れる人も増えているのだそうです。
個人的には、どちらかというと瀧原宮の方が好きで、早朝の杜は穏やかで清々しく、本当に美しかった。そんな時は、おのずと感謝の気持ちが湧いてきて、心が満たされるので、願うことなど忘れてしまいます。伊勢神宮は、願い事をするのではなく感謝をするところであると聞いたことがありますが、自然とそうなったのは初めて。自分でも驚いています。
伊勢神宮の、大勢の人で賑わっている横丁など、ぶらぶらするのも良いですが、人酔いする方などは、こちらがおすすめ。心静かにお参りができますよ。
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