中秋の名月が今年は9月27日でした。その翌日、雲ひとつない秋晴れだったので伊良湖岬まで出かけました。それも急に思い立ってお昼も過ぎてから。そういえば海に行くなんて、いったい何年ぶりでしょう!
秋の日はつるべ落とし
子供の頃、祖母の家には井戸がありましたが、すでに釣瓶はなくポンプで汲み上げていました。釣瓶を落とすように、秋の日は急に落ちるということわざですが、釣瓶を知っている世代が少なくなると次第に使われなくなる言葉ってありますよね。言葉にも寿命があるようです。
伊良湖は高速降りてからが延々と長いので、日没までに間に合うかと気を揉みながら、何とか到着したのは5時頃でした。日が暮れていくのにつれ変化する、景 色の様々な色に思わず息をのみます。茜、桜、金、浅葱、群青、緑青、藤紫…。日は落ち始めると本当に早い。スルっと落ちました、それは見事に。
スーパームーン昇る。
日がすっかり沈んでしまい、振り返ると反対側から赤い月が昇っています。今年の満月はスーパームーンと呼ばれる、特別大きなお月様だそうです。いつもより14パーセントほど大きく見えるとのこと。
昇ってすぐの赤い月は、ホラー映画の背景にぴったりです。それはそれで面白いのですが、高度が上がるにつれて澄んだ明るい色になり、満月が海に光を落としている姿は神秘的でした。今まで生きてきて初めて見る光景です。
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