日本の伝統的なカードゲーム、「花札」の図柄をもとに、誰でも楽しめるコロリアージュ(塗り絵)を作ってみました。無料ダウンロード付きなので、お好きな方は紙に印刷して、ご自由に塗ってみてくださいね。
作例1、鹿に紅葉。
塗り始める前に、今日はこんな感じにしようとか、一応は配色を考えるのですが、塗っているうちにどんどん変更。ほとんど思いついた色で塗っています。出来栄えを気にしだすと苦しくなってきますので、煮詰まったら辞めてしばらくほっといたりします。あくまで楽しい範囲内で塗っていくと、色の組み合わせの実験をただ気ままにやっていて、感覚が広がる感じがします。
使っている色鉛筆は、ステッドラーの36色水彩色鉛筆です。水で水彩画のように伸ばせるタイプ。芯は柔らかすぎず、硬すぎずというポピュラーな感じで、塗り重ねても濁らず発色しているようです。なので、補色(反対色)をベースに軽く塗っておいて、その上に色を重ねたりして、茶やカーキ、グレー微妙な色の変化で遊んでみたりしました。
鹿に紅葉は、10月の高得点の札です。花札の図柄は1月から12月までのそれぞれの花がモチーフになっていて、ひと月ごとに4枚、全部で48枚の八八花というものが一般的だそうです。
作例2、牡丹に蝶。
牡丹に蝶は6月の高得点の花札で、牡丹に青い短冊、ただの牡丹の順に点数が下がります。京都の老舗、大石天狗堂さんのブログには花札の謎というシリーズがあり、花札それぞれがもつエピソードが紹介されていて面白いです。ちなみに鹿と紅葉のエピソードなどは悲劇的で、この話に触発されて当時の絵師が作ったという背景を知ると、何だかもの悲しくて美しい絵柄に見えてきます。
無料ダウンロード
図柄、鹿に紅葉、芒に月、牡丹に蝶。
図柄、桜に幕、梅に鶯、松に鶴。
花札の図柄から6種類をチョイスして塗り絵を作りました。ご自由にダウンロードしてお楽しみください。
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