「君の名は」聖地近くの花の森、クリンソウ咲く風景がファンタジー過ぎる。

宇津江四十八滝花の森はでは、5月末~6月中旬にかけて色とりどりのクリンソウが見事に咲き乱れます。森の木の下を埋め尽くすその風景はイギリスのブルーベルの森に匹敵するぐらいファンタジー。花の森は、映画「君の名は」の聖地として有名となった飛騨古川から、車で約20分ほどの山の中にあります。

宇津江四十八滝花の森

くーたん
飛騨清見IC降りたら、通行止めで飛騨古川までの道が迂回になっちゃった。規制期間は平成29年5月29日(月)から6月16日(金)までで、時間は午前8時30分から午後5時までだって。土・日・祝日は時間通行止の規制はないけど、一部片側交互通行の区間があるんだって。
まちよ
迂回した分、時間はかかったかもしれないけど、景色は楽しめたかな。もしかして高山から回った方が早かったかもしれないけど。
まちよ
花の森に着きました。ワンコが入れるかちょっと聞いてくるね。
くーたん
うん。リュックに入ってなら入れるかもよ。
まちよ
ごめん、やっぱりダメみたい。でも受付でリュックごと預かってくれるって。気温は20度ぐらいだけれど晴れてるし、車内は暑くなるかもしれないから良かったね。だから吠えないで待っててね。
くーたん
了解。心配しなくても大人しくしてるって。
まちよ
ホントに~?
まちよ
わぁ~、すごい数のクリンソウ!木漏れ日の下で、ふわふわと風に揺られてる。これは見事だわ。しかもいろんな色が咲いてるのね。
まちよ
散策路は斜面になって続いてる。35000㎡に15万本ものクリンソウが群生してるそう。例年だともう見頃に入るころだけど、今年は寒いからまだ咲きはじめみたい。それでもすごく綺麗。妖精とか、森の精霊とかが住んでいそうな雰囲気がある。
まちよ
クリンソウって、お花屋さんで売ってるサクラソウに似てる。葉も似てるけど、北海道南部から、本州、九州の山麓や湿地に自生する多年草で、高さが15~40センチになるってことは、園芸品種のサクラソウより大きいよね。
花は茎を中心に車輪上についていて、それが数段に重なる姿が、仏閣の先端部分(九輪)に似ていることから九輪草(クリンソウ)と名付けられたそう。でも、まだ咲き始めだから、一段の花が多いなぁ。
まちよ
色は、薄いピンクから濃いピンク、朱色や紫まで様々。今はまだ緑の絨毯になってる場所も、これからこの花で埋め尽くされる。ちょっと残念、早かった。

さて、くーたんがワンワン吠えてるといけないから、そろそろ戻らないと。あの子、人に話しかけられると吠えちゃうからなぁ。

飛騨古川の町並み

くーたん
飛騨古川って、映画「君の名は」っていうのに出てきた場所なんでしょ?
まちよ
うん、そうみたい。実はまだ見てないからネットで調べたんだけど、駅の風景とか、気多若宮神社、図書館、あとここから車で20分ほどの、宮川町落合のバス停とかが、結構そのまま絵になってるらしいよ。
くーたん
( ´_ゝ`)フーン
まちよ
昔ながらの町家が並でる。間口が狭くて奥が深くなってるんだよね。この町家に沿って流れるか瀬戸川が、また一段と風情があるよね。
くーたん
柳がいい感じじゃん。
まちよ
白壁が続くこの辺りは人気らしいよ。
くーたん
鯉のエサじゃん。なんかでっかい鯉いるし。よく太って美味しそうだなぁ。
まちよ
またお腹すいたの?
くーたん
ちょっと休憩しようよ。あそこのお姉さんにワンコと入れるカフェがないか聞いてみて。
まちよ
しょうがないなぁ。
まちよ
お待たせ~。このイチノマチクラブさんが観光客に人気みたい。君が入れるか、お店にちょっと聞いてみるよ。
まちよ
この川沿いのテラス席なら、大丈夫だって。一席しかないけど、空いていてラッキーだったね。
くーたん
くーたん、日ごろの行いがいいんだ。
まちよ
そうだったっけ?リュックから出すのは、顔だけにしてね。
まちよ
チーズケーキと信州リンゴジュース、注文しました。あ~生き返るわ~。チーズケーキ濃厚で美味しいよ。
くーたん
ちょびっとおくれ。
まちよ
大人しくしてたご褒美ね。ほんの少しだけだよ。
くーたん
うん、うん。
くーたん
ここはいろんな工房が並んでるねぇ。それに美味しそうな鯉の絵だよ。
まちよ
さっきご褒美あげたでしょ。
くーたん
そうだっけ。
まちよ
古川のお祭りに出される屋台の一つ、鳳凰台がここに納められてる。お祭りは、気多若宮神社の例祭で国指定重要無形文化財にも指定されていて、400年以上続く伝統神事なのだそうだよ。全部で9台の絢爛豪華な屋台曳行があるんだって。
くーたん
へえ~、お祭りって美味しい物いっぱいあるのかな。

くーたん
あの丸いボールみたいなの、酒屋さんのしるしだね。
まちよ
後藤酒店さん。飲まないからお酒のことはあまりわからないけど、酒飲みさんのお土産に、飛騨の地酒なんていいかもね。
まちよ
三嶋和ろうそく店さん。混じりけのない100%植物性で、全国に10軒程度しかない和ろうそく店の中でも、すべて手作りなのは三嶋和ろうそく店だけと言われているのだそう。和ろうそくの自然で素朴な灯り、なんかいいよね。
まちよ
染めや織りなど、1枚の布が出来上がるまでをすべて行っている手織り工房なんだって。予約すれば、体験もできるみたい。
くーたん
この看板、さっき川沿いでも見たよ。
まちよ
うん、あっちは裏側じゃないかな。面白いね。イチノマチクラブさんにも、表と裏と入口があったよ。
くーたん
見て見て、弁財天堂だって。ついでにお参りしていこうよ。
まちよ
さすが飛騨、一刀彫の里。かなりの太さの大木から彫り上げられた弁財天様!御立派なお姿よね~。
くーたん
ほんとだぁ、これでたまごボーロ、こっそり食べたの許してもらえますように。m(_ _)m
今日は2017年6月5日。今年のクリンソウの見頃だけど、花の手入れをしている方に伺ったら、気候にもよるから確かなことは言えないけど、20日あたりまで見れるかなぁ、とおっしゃっていました。そのころには、ササユリも一緒に楽しめるとのこと。ササユリもまた希少な植物で、種から花が咲くまで7年かかると言われています。

東海北陸道で、一宮から飛騨清見まで約1時間40分、そこから古川までは、飛騨卯の花街道で約30分です。ただし、6月16日までは、通行停めなどの規制があるのでご注意を。

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