日進市の自家焙煎珈琲&ギャラリー森の響(もりのおと)、雨の庭とコーヒーと吹きガラスと。

知り合いのガラス作家さんが、個展をされるというので、日進市のギャラリーカフェ、森の響にお邪魔しました。



森の奥に入り込んだように錯覚する。

カフェのオープン当初に、知人の絵描きさんから素敵なカフェができたよと伺い、その方の個展に訪れたのが初訪問。圧倒的な緑に佇む日本家屋がとても印象的でした。自然の姿を残しながら、じつは絶妙に計算されているお庭のしつらえ、粋なんです。お庭の隅には水場があり、しばらく眺めていると、野鳥が来ることもありました。

秋の雨がしとしと。濡れた葉は生き生きとして、幹は黒々と。湿った土の匂いが漂い、空気が濃くて重い。今降っているのは霧雨ではなく小雨。秋の長雨のことを秋雨(あきさめ)以外に、秋霖(しゅうりん)とか、すすき梅雨と言ったり、日本語には雨を表す言葉が豊富ですよね。

降り続く雨に、気分は鬱々しそうなのに、不思議とここにいるとそうでもない、植物の元気なパワーをもらえるからかな?

雨を見ながらゆるりとティータイム。

大きく庭に向かって開いた窓が切りとっているのは、まさに森の風景。まるで森の中にいるような窓辺の席で飲むコーヒーは最高です。雨に濡れるのは嫌だけど、濡れないところでゆっくりと見ているのは楽しい。

カフェこだわりの珈琲は、東京ブレンド、名古屋ブレンド、イタリアブレンドと、面白いネーミング。胃が弱っている時もコーヒーが辞められない私、本日はアメリカンで注文。名古屋ブレンドにしました。

アメリカンで飲んでも、香りとコクがあります。ちゃんとした豆でちゃんと抽出されたコーヒーならば、自分はアメリカンでも充分満足できると確認しました。

暖かいコーヒーが体にしみわたるひとときです。

自然色のガラスの器

ギャラリースペースは、玄関を入った右手にあります。採光性も良く、窓からは森の緑が覗いています。置かれたガラス作品の中を、光が透けてキラキラと輝いて見えました。

柔らかい感じのガラス。ガラスなのに、色がキンとしていないちょっと変わったガラスです。ラピスラズリーなどの天然の鉱石を使って、色を出しているのだそう。ガラスというと、もっと色鮮やかでクリアーなイメージがありますが、天然の色の雑味が、他のガラス製品にはない不思議さがあります。

柔らかい、優しいと感じるなかに、本物のアースカラーなので弱くない、むしろパワーがあるというか。でもその色素が、透明のガラスの中を点々と点描画みたいに飛び散っているので、強くなりすぎてもいない。

ラピスラズリー箸置き

岩岱赭小鉢

ラピスラズリー×岩岱赭ぐい吞

白色は水晶、青色はラピスラズリー、焦茶色は岩黒。今までガラスの着色に使われなかった自然石を用いた作風は、独特の色味と風合いです。ガラスの器の世界に日本的なわびさびを持ち込んだ、新しい価値観としての進化も期待できそうな個展でした。

「ガラス作家nagato isihara  秋色の宴 ~organic glass 心と体に優しい自然色のガラスたち」は10月23日まで。(最終日は15時)ギャラリー森の響にて開催中です。

雨の森の夜。

訪れたのは4時ごろでしたが、話に花が咲き外に出ると、とっぷりと暮れてしまっていました。秋は日が落ちるのが早いです。

お陰様で灯りが、夜のお庭をいっそう神秘的に照らし出しています。小雨はいつの間にか小糠雨になり、茅葺の門の屋根に生える苔は、門灯と雨粒でヒカリゴケに変身。偶然にも綺麗なものを見てしまいました。

雨の日に訪れるのもなかなか良いものですね。


店舗情報
  • 自家焙煎珈琲 森の響 (ジカバイセンコーヒー モリノオト)
  • 住所:愛知県日進市米野木町南山973-13
  • 電話:050-5890-6576
  • 営業時間:10:00~18:00
  • 定休日:火曜日・第3水曜日
  • タバコ:完全禁煙
  • 最寄り駅:名鉄豊田線 米野木駅下車、名鉄バス 名商大ゆき 中三本木下車、徒歩5分
  • 駐車場:有 36台(一部縦列を含める)

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ABOUTこの記事をかいた人

まちよ

絵描き、日本美術院・研究会員。幼い頃から動物、植物、昆虫など小さく可憐な生き物が大好き。日々の暮らしをクロッキーや水彩で綴ってます。私の作品を集めた公式WEBサイトもご覧ください。