名古屋から車で90分で行ける昼神温泉。日帰り露天風呂の「阿智の里ひるがみ」でお湯に浸かった後は、森の中の喫茶店「十字屋」でゆっくりティータイム、心にもお財布にも優しいプチ旅行。
「阿智の里ひるがみ」入浴料500円、広々露天風呂に源泉かけ流し。
「阿智の里ひるがみ」は、豪華な温泉旅館が立ち並ぶ、中心エリアから少し離れた場所にあります。周囲の旅館は1,000~1,500円のところ、なんと日帰り入浴料大人500円とリーズナブル。お財布にも、お肌にも優しい温泉施設です。外見はいささか地味めですが、一歩入れば清潔感のある広いロビー、宿泊も可能です。連休中にもかかわらず、比較的すいていて、昼神温泉郷の一番奥にあるので、もしかしたらこちらまで足を運ぶ方は少ないのかも?穴場発見!
内湯には源泉とかかれた湯口があり、加水することなく注がれています。無色透明のお湯は、アルカリ性単純硫黄泉とのことですが、あまり硫黄のにおいは感じられませんでした。塩素臭くもありません。
小雨が降っていて、広い露天風呂を一人じめ。お湯はぬるぬるしてて、つるつるお肌の美人になれたかどうかは別として、めちゃ癒される~。雨粒が水面に跳ね上がって転がるのを、こんなにしみじみ見つめたのは初めて。
ちなみにロッカーはお風呂の入口にあるので、貴重品類はそちらへ。有料と無料とあるので、お間違えのないように。
- 阿智の里ひるがみ
- 住所:長野県下伊那郡阿智村智里503-378
- 電話:0265-43-2255
- 営業時間:日帰り入浴11:00~20:00(最終受付19:30)
- 料金:大人(中学生以上)500円、子供(3歳以上小学生)300円
- 最寄り駅:名古屋バスセンター・栄⇒阿智の里ひるがみ前バス停(昼神温泉郷)
- 駐車場:100台
レトロ感満載の純喫茶、十字屋にて一息。
「阿智の里ひるがみ」を出て、さらに道の奥へと進こと数分、十字屋可否茶館があります。立札の先にも何やら気になる道が続いておりますが、まずはお茶で一息つきたいところ。
森の中に現れた白いレトロな建物に、十字架のような看板。ここ大正村じゃないよね…。
入口扉を開けると、正面に緑の森が!森に向かって開いている窓、窓、窓、により、まるで森の中にいる心地です。雨に濡れて、木々のグリーンが圧倒的に濃いし、空気も濃厚な感じ。
小鳥のお客様もいっぱいいらっしゃるようで、バードフィーダーが至る所に置かれていました。本日は雨のせいか出足が少ないようで、お会いすること叶わずでしたが。
しゃ暗い店内は、古き良き時代のヨーロッパのカフェ。3時半ごろに着いたのですが、ほぼ満席で賑わっていました。
ハリーポッターに出てくるような電話ボックス。
ここに来たらこれを食べずにはいられないほど美味しいホットケーキ。ふわふわの生地は、一口食べると、スポンジケーキのような卵の香りがします。ホットケーキミックスじゃないです。これぞ古き良き茶館の味!
アイスコーヒーも美味しいです。でも実は、後から気付いたのですが、ウィンナーコーヒーがおススメと書いてある張り紙を見つけました。次回来る時にはこれ絶対頼もう。
- 十字屋可否茶館昼神店
- 住所:長野県下伊那郡阿智村智里503-189
- 電話:0265-43-2323
- 営業時間:10:00-16:30(早仕舞いあり)
- 定休日:金曜定休に加え不定休
- タバコ:完全禁煙
- 駐車場:有
十字屋の森を散策してみた。
お店の脇に小道があったので、つい森の中へ。
空気まで緑色なのではないかと思うほど。ぷらぷら歩いていると、苔の中に小さなキノコが!まるっきりメルヘンの世界。ここは、妖精さんが棲んでいますよ!
さらに進むと、轍のある少し広い道に出ました。振り返ると十字屋の看板の後姿が見えました。来た時に気になっていた、看板の横の道に出たわけですね。そしてさらなる気になるもの発見、この看板は何?雑草の庭ってことかな?探索したいけど、今日はこれから彼岸花を見にいくので、深まる謎は次回にして先を急ぎます。
彼岸花が咲く、信州阿智園原の里。
ヘブンズ園原方面へ向かい、途中を右に曲がって、坂道をどんどん登っていくと、寺院信濃比叡広拯院(こうじょういん)があります。お寺の入口の飲食店、信濃比叡門前屋の前の休耕田に、彼岸花が咲いていました。ここには約1万株もの彼岸花が植えられているそうです。
寺と麓の飲食店などが3年前から毎年球根を植えてきたそうで、今ではおよそ3万株。今後も少しづつ増やされるとか。まだまばらな感じでしたが、山を背景に一面の赤い絨毯という、絶景スポットとなる日もそう遠くないかもしれません。
雨のしずくと真紅の彼岸花が撮影できました。近づいて撮ったため、ぬかるみで靴が犠牲となりました。つぼみの彼岸花を踏みつけないよう気をつけなければなりません。
19日には祭っている「白蛇(しろへび)様」の縁日が行われており、撮影中、どこからかフラダンスの音楽が聞こえてきました。なぜフラダンス?という素朴な疑問はさておき、「白蛇様」というのは、本堂完成を祝う落慶法要から半年後の2006年9月2日、門前屋の玄関口に突然現れた白い蛇が由来。白蛇は金運や開運をもたらすとされ、広拯院では蛇紋岩を据えて「大弁財天守宇賀神様」として祭っているそうです。
伝統を守り続けるカフェ。
ウィンナーコーヒー発祥の地とされるオーストリアには、実はウィンナーコーヒーという飲み物はありません。ウィンナというのはウィーン風の、という意味で、日本でいうウィンナーコーヒーに近いのは、アインシュペナーという飲み物。それもカップではなくグラスに入って出てきます。
オーストリアには、創業100年以上の歴史ある有名なカフェがいくつかあります。王室ご用達のGerstner Cafe Konditorei(ゲルストナー カフェ コンディトライ)に、モーツアルトが亡くなった3年後のできたというCafe Mozart(カフェ モーツアルト)、オーストリアの有名なケーキ、ザッハ・トルテのCafeSacher(カフェ ザッハー)とか。考えてみると、日本のカフェは、流行を追うタイプが多いので、どうしても短命な気がしますね。。
十字屋の店員さんに、おススメのウィンナーコーヒーについて伺うと、「昔からの味です。」とのシンプルなお答え。もはや日本の独自の飲み物となったウィンナーコーヒーですが、鉄板スパゲッティとともに最近のカフェでは見かけません。こういったレトロな物がにわかに食べたくなる時があるのですよ、最近。
今回は、小雨の降るなか美人の湯に浸り、カフェでちょっと懐古的な気分に浸り、彼岸花を見に行って白蛇祭りに出くわしたりして、なかなかに小さな秋を満喫できる旅となりました。
昼神を訪ねたら、是非おすすめしたいルートのひとつですね。
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